グラフィックボードを構成する部品の中で以下の2つとても重要な役割を果たしています。
グラフィックボードを購入するとき、主にこの2つの部品の性能を確認し、目的に合わせて製品を選ぶことになります。
当カテゴリでは、それらの部品の役割と、性能の見方などをまとめています。
GPUとはグラフィックス処理を行うためのプロセッサのことを言います。
以前は、グラフィックチップと呼ばれていましたが、画面に描画する頻度や情報量が増えてくるにつれグラフィックチップも高性能になっていき、ただのチップではなく、もはや描画処理専用のプロセッサであるとされ、GPU(Graphics Processing Unit)とも呼ばれるようになりました。
GPUは2Dや3Dの画面描画を高速化する機能を持ちます。
昔の(安価な)グラフィックボードではグラフィックボード単体ではなく、CPUと共同で画面描画処理を行っていましたが、現在の(高価な)グラフィックボードは画面描画処理のほとんどを受け持ち、CPUに負担を減らしつつ、さらに鮮明かつ高速な描画を実現しています。
パソコンでテレビや動画ファイルを見るとき、あるいは3Dゲームをやるときなどは特に、GPUによる性能差がはっきりわかります。
ビデオメモリ(VRAM:Video Random Access Memory)とは、ディスプレに表示する画像データを一時的に記憶しておくための装置のことを言います。
例えば、24ビットカラー、1024×768ピクセルの解像度でディスプレイに表示させる場合、以下のような計算方法でVRAMに必要な容量を求めることができます。
1024ピクセル × 768ピクセル × 24ピット = 18,874,368ビット
この結果をバイトに換算します。
18,874,368 / 8 = 2.25Mバイト
よって、24ビットカラー、1024×768ピクセル解像度の場合は最低2.25MバイトのVRAM容量が必要となります。
しかし通常、VRAMには画像データ以外にもテクスチャなどのさまざまなデータを記憶しますので、これ以上の容量が必要です。
2009年5月時点の最新PCゲームの平均必要スペックを見ても128Mバイト以上のVRAM容量が求められています。